【風の流れ】を工夫して夏の暑さを回避しよう!
いよいよ夏が近づいてきました!部屋の気温はついに30℃超えましたがエアコンは付けずに耐えています。
夏はエアコンともう1つお世話になるのが【扇風機】です。この扇風機を効果的に使って、部屋の気温を下げる工夫を紹介します。すでに有名になっている方法ですが、復習も兼ねて紹介していきます。
扇風機を使って部屋の気温を下げる
扇風機の風に当たり続けると危険
自然の風と違って扇風機の風は断続的に流れます。風に強弱をつける機能が付いた扇風機がありますが、それでも幾分不自然な風です。
扇風機の風に当たると涼しいことは当たり前ですね。これは風によって体から熱を奪うためで、言いかえれば体を冷やしているのです。この体が冷えるというのは、健康上さまざまな問題が発生すると言われていて症状を挙げるとキリがありません。
少し例を挙げると、単純に風は体の水分を飛ばしますから、脱水症状の危険もありますし、目が乾きやすくなり疲れ目の原因になったりします。
扇風機の風は自然の風と違って断続的な不自然な風でもあり、涼しいと感じるよう設計されています。言わば体を冷やすためです。僕たちは恒温動物なので体が一時的に冷えても体温を元に戻します。
しかし、扇風機を使うということは【暑い】と感じているからであって、薄着になっている場合が多いですし、風が常に当たって体からどんどん熱を奪っていきます。体温を維持するため発生する熱より、体を冷やす作用が上回れば当然危険です。
特に寝ている時に扇風機の風に当たることが危険と言われていて、自分では気づかないうちに扇風機の連続した風によってどんどん体温が奪われていって、様々な症状がでます。死に至るケースもあるようで、数年前に話題となりました。
かといって、暑いものは暑いので効果的に扇風機を使って部屋の気温を下げる工夫をしてみましょう。
扇風機は外へ向ける
部屋の中の気温が高い状態では、扇風機の風に当たっている間だけ涼しく感じますので扇風機を切れば寝苦しくなるのは当然です。
そこで気温が高い部屋の空気を外に出してやればいいのです。扇風機は後方の空気が吸い込まれて前に風を送る仕組みですから、扇風機を外に向ければ部屋の暑い空気が外に出て行きます。
気圧の関係で外に出た空気の分だけ、今度は外から空気が入ってきます。外の気温が低ければ低い程効果が高くなります。
更に部屋に窓が2つ付いているのなら、1つは扇風機を使って中の空気を外に出す窓。もう1つは外の空気が入ってくる専用の窓として開けておきます。
こうすれば、空気の流れがスムーズになり効率よく外の空気を取り込めます。
湿度にも注目
外の空気を取り込むメリットとして湿度を下げる効果が期待できます。部屋の湿度よりも外の湿度が高い場合は逆効果ですが、梅雨の雨が降っている時間を除き大抵は外の空気の方が湿度は低いです。
同じ30℃でも湿度が高いほうが暑く、不快に感じるため、湿度を下げる意味でも空気の入れ替えは効果的です。
物の熱を取る
意外な落とし穴として、物の熱が部屋の気温を上げている場合があります。代表的なのはパソコン等の電化製品ですね。電化製品から発する熱は40℃にも50℃にもなるため、部屋の気温を上げてしまう原因の1つです。
ですから使っていないパソコンは電源をオフにして、熱を発生させないようにしましょう。携帯の充電だって熱が発生します。
そしてもう1つが【物そのものの熱】です。
タンスやクローゼットからソファまで、日中の暑さで物自体や中の空間に熱がこもっています。夏の夜に地面のコンクリートを触ると熱い理由と同じです。物に熱がこもってしまっているため、それが【ヒーター】の役目を果たしてしまい、夜になっても部屋の気温が高いのです。
扇風機は、人ではなく物の熱を取ることができるため、クローゼットを開けて扇風機の風を送り込んで冷ましましょう。もちろん窓を開けて室内の空気がキチンと循環されていれば、熱のこもった物自体が冷めていきますが手っ取り早く熱を取りたい場合は直接風を送り込んでやればいいのです。
天井の熱
冬に浴槽にお湯を張り、しばらく放置しておくと浴槽の上が熱く、下が冷えています。比重の問題になるのですが(ちなみに水は3.98℃が一番重くなります。)、部屋の気温も同じで天井に近い程気温が高くなっています。
この天井の空気を上手くかき混ぜて外に出してやれば、部屋の気温は多少下がります。この時に使う扇風機は首が真上に向く【サーキュレーター】がおススメです。首を真上に向けておくことで、部屋の空気が上手く循環されます。そこに上手く外の空気を取り込んでやれば部屋の気温と湿度を効率よく下げることができます。
風を使って部屋の気温を下げる基本的な方法は以上です。
氷水を扇風機の傍に置く方法もありますが、正直面倒くさいと思いますし湿度の上昇が気になる所です。
風の流れを工夫すれば部屋はとても涼しくなりますし、エアコンの電気代が気になっている人は是非扇風機を工夫して使ってみて下さい。
どうしようもない程暑い時はエアコンに頼りますが・・・。